沖縄方言現代事情
定期連載コラム
●方言といっても、現代の沖縄の若者が使っている方言は標準語と混ざったもので、昔ながらの“正しい”方言を喋れる人はどんどん少なくなってきています(30代より上の人は大体喋れると思います)。本などに載っている方言で話しかけても「はぁ?」という顔をされてしまうかも・・若い世代が使っている言葉には新しく作られたものも多く、若者はこのスラングのような言葉と標準語、方言を織りまぜてしゃべっています。ですから、世代が違うとわからない方言、言葉があります。以下は比較的多くの世代でよく使われる方言(要するに沖縄で普段よく聞くような方言)です。
変わりつつある沖縄の方言
| 方言 |
意味 |
方言 |
意味 |
| イキガ |
おとこ |
ティダ |
太陽 |
| イナグ |
おんな |
ハル |
畑 |
| ニーニー |
兄さん |
ジン |
お金 |
| ネーネー |
姉さん |
デージ |
たいへん、とても |
| ワン(ワー) |
わたし |
ヌー |
なに |
| (ッ)ヤー |
おまえ |
ナマ |
今 |
| ニセタ |
青年 |
アチャ |
明日 |
| マヤー |
猫 |
チュー |
今日 |
| イン |
犬 |
チヌー |
昨日 |
沖縄人の気質を表す?“テーゲー”
●テーゲー(たいてい、大概。この場合はおおまか、適当という意味合いで使われる)沖縄の人の性格特性を表すのに「てーげー主義」などという言葉が使われます。沖縄の人は時間にルーズ、おおまかできっちりしてない等の特性(?)を持つ事からこのような言葉が生まれたようです。これは非常にマイナスイメージでもありますが、そういったのんびりした風情を求めて沖縄に移り住んでくる人・旅行に来る人には魅力的かもしれませんね。まぁ、沖縄の人にもいろいろいますから、中にはせかせかした人、物事にきっちりしている人もいます。ただ、全体的にいうとこういった傾向(のんびりしていて適当)が多少強いみたいですから、せっかちで几帳面な人だとかえってストレスを感じてしまう事があるかもしれませんね・・
●めんそーれ(いらっしゃい)本土の方にも沖縄のあいさつとしてよく知られているこの「メンソーレ」ですが、観光地やCM以外であんまり使っているのを聞いた事がありません(これを書いている私が若い世代だからかも知れませんが・・)。まず、沖縄の人同士でこれを使うシチュエーションが今ではそんなにありません。観光客を迎える時のキャッチフレーズとして使われたのが、有名になったんでしょうね。
例えば会社の同僚、友達なんかを家に迎え入れる時に「めんそーれ」なんて使いません。家にオバァが同居している家なら、オバァが出て来て「めんそーれ」って言ってくれるかもしれませんが、最近ではもうオジィ・オバァ達も若い世代や知らない人にいきなり方言のみでは話しかけなくなってきています。方言が通じなくなってきているからでしょうね。少し寂しい気もします。
実は今ではあまり使われていない“めんそーれ”
沖縄独特の言い回し
〜しようね/しましょうね(〜するね、しますね)これは方言というわけではないかもしれませんが、沖縄の人独特の使い方をするものなので付け加えておきます。例えば、あなたが会社の部下に「○○さん、(←あなたの名前とします)先帰りましょうねぇ」と声をかけられたとしたら、あなたは一緒に帰ってはいけません。つまり、「帰りましょうね」は(自分が)帰りますね、の意味であって、「帰りましょう」の誘いの言葉ではないのです。
行く/来る これも本土の方は戸惑うようです。自分に対して「来る」という言葉を使い、しかも主語が抜けている事が多いので、誰が「行く」のか「来る」のか本土の人にはさっぱりわからないでしょう。
(例)A「あんた、何時に来るの?」B「あぁ、どうするかねぇ。ちょっと那覇に行ってから、5時ぐらいに来るさぁ」ここでBさんが言いたいのは、Bさんは那覇に寄り、その後5時ぐらいに約束の場所に現れる(来る)という事です。で、この“しましょうね”と“来る”を組み合わせて使った場合、「私、ご飯食べて来ましょうね」(私、ご飯を食べに行ってきますね)などという言葉が出て来ます。これらは沖縄で幅広い年代の人が一般的に使っている言い回しです。